福岡県では最大手の西鉄バスが県内ほぼ全域で営業しています。ただし北九州市内は北九州市営バス、筑後地方では堀川バスや 甘木観光バス、前原など県西部では昭和バスといった中小のバス会社も路線バスを運行しています。

西鉄バス	堀川バス	昭和バス

太陽交通	(公)北九州市

近年不採算路線からの撤退が相次ぎ、その代替路線を各自治体が運営している例が多くあります。

上毛町など

県内では福岡や北九州といった大都市だけでなく、のどかな山村もあり、変化に富んだ車窓を楽しむことができます。

佐賀県は北部を昭和バス、東部の鳥栖市を中心に西鉄バス、南部の鹿島市を中心に祐徳バス、西部の伊万里市を中心に西肥バスが 運行しています。また佐賀市内は佐賀市営バスもあわせて運行しています。

西鉄バス	昭和バス	祐徳バス	(公)佐賀市

長崎付近は、長崎バスと長崎県営バスの２社が存在します。長崎バスは西彼杵半島のさいかいバスを子会社にもち、西側を担当。 長崎県営バスは県が運営する全国でも珍しいバス会社で、東側を担当します。
他、佐世保など県北西部を西肥（さいひ）バス、島原半島を島鉄バスが運行。

長崎バス	長崎県営バス	西肥バス	島鉄バス

(市)佐世保市

松浦市 （-2014.4）

島嶼部は、壱岐の壱岐交通、対馬の対馬交通、五島の五島バスと各島のバス会社が運行していますが、 上五島地域は前述の西肥バスが運行しています。

壱岐交通	対馬交通	五島交通

長崎県は海岸線の長い県で、多くの路線の車窓から海の景色を楽しむことができます。

熊本県は天草などの島嶼部を含め、ほぼ全域を大手の産交バスが担当しています。
この他に熊本付近では、 菊池とを結ぶ熊本電鉄バスと、浜町（山都町）とを結ぶ熊本バスが数路線を運行しています。 熊本市中心部では市営バスが廃止されましたがその流れを引き継ぐ熊本都市バスが運行しています。

産交バス	熊本バス	熊本電鉄バス	熊本都市バス

（公）熊本市 （-2015.3）

また北部の荒尾や南部の水俣など、隣県のバスが乗り入れている地域もあります。

大分県では主に大分より北を大分交通、南を大分バスが担当しています（グループ会社含む）。この大手２社のほか、 西部の日田周辺では西鉄グループの日田バス、別府付近では亀の井バスが運行しています。

大分交通	大分バス	亀の井バス

宮崎県では中心の宮崎はもちろん北の延岡から南の都城までほぼ全域で宮崎交通が運行しており、その青と白の２色で塗られた車体を よく見かけます。
なお都城付近には一部鹿児島交通が乗り入れているほか、高崎観光バスも運行しています。

宮崎交通	鹿児島交通	高崎観光バス

宮崎交通が撤退した地域では、代替としてバス路線を運行している自治体が多くあります。

諸塚交通	椎葉村	西米良村

鹿児島県のバスは、鹿児島交通、いわさきバスネットワークなど、多くがいわさきグループに属するバス会社によって運行 されています。この他、鹿児島中心部と北薩地方で南国交通のバス、さらに鹿児島市内では鹿児島市営バスが運行されています。

鹿児島交通	南国交通	(公)鹿児島市

各離島に目を向けてみましょう。種子島では大和バス、屋久島では種子島・屋久島交通などが運行されています。 奄美諸島では、奄美大島でしまバス、喜界島で加計呂麻島で加計呂麻島交通、徳之島で徳之島総合陸運、沖永良部島で沖永良部バス企業団、 与論島で南陸運などによってバスが運行されています。どの島でも経営が厳しく撤退、参入を繰り返す傾向にあります。

大和バス	屋久島交通	まつばんだ交通	しまバス

瀬戸内海浜バス	加計呂麻バス	徳之島総合陸運	沖永良部バス

南陸運	西之表市	南種子町

三州自動車 （-2018.3）

沖縄本島では大部分が琉球バス交通、那覇バス、沖縄バス、東陽バスの４つのバス会社によって運行されています。 また琉球、那覇の２社は第一交通産業傘下の会社です。 モノレール以外の鉄道のない本島でもバス会社の経営は厳しく、 一部の会社は過去に倒産を経験し再建途上にあります。

琉球バス交通	那覇バス	沖縄バス	東陽バス

やんばる急行	国頭村	うるま市

宮古島では宮古協栄バスなど２社が、石垣島では東運輸が運行しています。

宮古協栄バス	八千代バス	共和バス	多良間村

東運輸	西表島交通	竹富島交通	最西端観光

その他の離島においても、久米島など大きな島には各自治体によるバスが運行されています。

伊江島交通	伊平屋村	渡嘉敷村	座間味村

日差しの強い沖縄ですが、車窓から快適に美しい海をのぞむことができます。