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15(長浜〜)上灘〜柆野口(伊予鉄バス)
案山子さん さようなら
(※この路線は2011年9月末に廃止されました)

2011年9月末に伊予鉄バスの伊予市内のバス路線の多くが廃止になるという情報を得て、 その中でも1日2往復しかない長浜・大栄線の上灘と柆野口(くいのぐち)の間の区間を乗車してみました。
伊予上灘駅前を15:11に発車するバスですが、2分後に到着する列車からの客を待ってくれるようで、 私を含め2人が列車から乗り換えました。 バスは始発の長浜からここまで海を見ながらの走行です。双海町中心でお客さんが降り、海を離れたバスの客は私一人になりました。 このバスは30年以上前に製造され、なんと四国の現役路線バスの中では最古の車両(日野RLのモノコックとのこと)、 この柆野口への便でも時折使用されていたようです。それでも整備が行き届いたバスは、軽々と田中の坂を登ってゆきます。
海が見える区間も 山中に分け入り 案山子のお出迎え
途中で道を外れ、大栄(おおえ)という集落を経由します。静かな谷あいの田んぼの集落ですが、多くの視線を感じます。 車窓にはいたる所に驚く数の案山子が立っていたのです。しかもどれも精巧に作られ、まもなく姿を消すバスに最後の声援を 送っているようです。

再び元の道に戻り、坂を登り始めると、まもなく終点柆野口です。バスは木陰の回転場に滑り込みました。 運転手さんに、柆野口のバス停看板の写真を撮りたいと言うと、「電信柱のあたりだったはずだが・・・」と 言いますが、見当たりません。草の中をかき分けると、錆びて草のまきついた時刻表看板だけが姿を現しました。 それを拾い上げて弔うように近くに置き、バスとともに記念撮影。すると住民の方が近寄ってきて「もうバスは来ないのかね。」と 寂しげに私に聞きます。廃止にあたって時刻表を回収していると思われたのでしょうか。 運転手さんの話では、この地域の人が実際に利用したことはほとんどないとのこと。 一方、バスの雄姿を沿線から写真撮影している方の姿も見られました。 住民の方もバスの存在を身近に感じているようですが、ガラガラの車内や朽ちた時刻表の現実を見ると、廃止もやむを得ないのかと 残念に思います。
柆野口で折り返し 埋もれていた時刻表 柆野口の風景
中学校付近 案山子が見送るバス
余談ですが、今回伊予市内のローカル線で唯一廃止にならないのが両沢線です。なんでも伊予市長がこの両沢線沿線の 出身で、廃止すると立場がないので、「意地で維持」するそうです。
上灘駅前15:11−【伊予鉄南予バス290円】→15:29柆野口15:35−【伊予鉄南予バス290円】→15:43双海町役場前   2011年8月の情報


14軽井沢駅〜白糸の滝〜応桑道(〜草津)(草軽交通)
小さな高原バス

軽井沢と草津という二大観光地を結ぶバス路線が2つあります。今回はそのうち草軽交通のバスをご紹介します。 草軽交通は、軽井沢駅近くに本社を置く、主に2つの路線だけ運行する小さなバス会社です。
軽井沢駅 並木 車窓からは清流が
多くの観光客を乗せ、軽井沢駅を出発。おしゃれな店が立ち並ぶ旧軽井沢を抜けると、まもなく森の中の細い道に。 重要文化財にもなっている旧三笠ホテルのある三笠バス停から先は、有料道路白糸ハイランドウェイを 走ります。車窓は高原の木々のため、見晴らしは今ひとつですが、道路端の温度計は東京より5℃近く低い26℃、 清涼感たっぷり。軽井沢から20分あまりで、沿線最大の観光地である白糸の滝に到着。バス停から約2分歩くと、 落差が小さく幅の広い、まさに無数の白い糸を垂らしたような独特の滝が見えます。
軽井沢駅 並木 車窓からは清流が
後続のバスに乗り換え、再び北上、目の前に浅間山がそびえます。登山口である標高1400mの峰の茶屋交差点を右折すると、 バスは日本ロマンチック街道を走り、やがて群馬県に入ります。その県境の看板のまさに足元に、「県境」バス停が 立っていました。このバス停より手前で降った雨は信濃川となり日本海へ、先で降った雨は利根川となり太平洋へ 注ぐのです。
軽井沢駅 並木 車窓からは清流が
北軽井沢バス停では、このバス会社の前身である草軽鉄道の在りし日が楽しめます。当時の北軽井沢駅の荘厳な駅舎が そのまま残されています。
車窓に広がる牧場とキャベツ畑。高原の坂を駆け下り、JR吾妻線羽根尾駅前にある 応桑道(おおくわみち)バス停に到着です。バスはこのまま草津温泉へ向かいますが、 今回はここで鉄道に乗り換え、バスの旅を終えます。
軽井沢駅11:10−【草軽交通710円】→11:33白糸の滝12:13−【草軽交通1220円】→12:48応桑道   2011年7月の情報


13熊野市駅〜大沼口・・・北山村(熊野市営バスなど)
飛び地と清流

ここは三重県南部の熊野市駅、今回の目的地は和歌山県北山村です。
村は和歌山県にありながら奈良県と三重県に囲まれ、村の境界線が全て県境という変わった村。 日本で唯一の飛び地の自治体です。
村の中心へは2つのバス路線がありますが、往路は熊野市が三重交通に委託しているバスに乗車してみます。
熊野市駅から尾川行きに 紀伊半島の山々 井戸川
尾川行きのバスは数人の客を乗せて、井戸川に沿って高度を増します。小さな清流では川遊びを楽しむ人々の姿。 やがて新大峪トンネルで峠越えをすると、紀伊半島の大きな山々が目の前に広がります。神上(こうのうえ)集落に 入るとバスは停車し、運転席窓から新聞の束を手渡しています。このバスは集落への夕刊配達便でもあるようです。
新聞配達 七色ダム 杉林
大沼口バス停 バスは七色ダムへ迂回します。熊野市のバスでありながら、このダムで、目指す和歌山県北山村に入ります。 北山川の右岸の平坦な道を通り、奥瀞橋で川を渡って再び和歌山県に戻ります。ここで最後の客が降り、バスは 静かになりました。杉林を抜けると、ついに大沼口バス停に到着。なおバスはここから2kmの尾川が終点です。
大沼口バス停から300mほど歩くと、北山川にかかる鉄橋を渡ります。いよいよこの足で県境を越え、飛び地に上陸です。
北山村は、この地の豊富な杉などの木材を北山川でいかだに乗せて、河口の新宮市に供給することで栄えた村です。 そのため、地理的に近い三重県や奈良県の集落との結びつきよりも、和歌山県新宮市との結びつきが強く、北山川流域の人々は 新宮市の所属する和歌山県を選択しました。
人口は500人あまり、大沼橋に近い村役場の周辺には数軒の家がありますが、人影がありません。大沼地区には じゃばらの加工場があります。じゃばらは北山村原産の柑橘類で、花粉症に効果があるという話で、従来の木材とともに、 現在の村の財政を支えています。村の子供たちは豊かな財政と少人数のため、北山中学校では修学旅行がアイルランドです。 各家庭の負担は数万程度、あとは村が全額補助。
さらに進むとおくとろ公園に到着します。ここには道の駅などの施設があり、村の観光の中心であるいかだ下りの出発点。 木材をいかだで下流に運搬していた当時の筏師の技術を利用しているのです。 しかし当時の筏師は高齢化し、新たな若者を養成しようとしてもなかなか定着しないとのこと。 北山川には3つもダムができ、村は補助金で潤ったものの、川の流れは静かになり、以前豊富だった鮎や鰻などの天然資源は大幅に 枯渇したそうです。 帰路は木屋から北山村営バスで熊野市駅に戻りました。この村営バス、駅との間はわずか1日2便。運賃は駅まで800円ですが、 村民は無料だそうです。乗客は私ひとり、昔の北山村の様子は、この村営バスの運転手の方からうかがった話です。
北山村中心部 北山村の田園風景 北山村営バス

熊野市駅13:18−【熊野市バス800円】→14:13大沼・・・(徒歩2km)・・・木屋15:18−【北山村営バス800円】→16:15熊野市駅   2010年7月の情報


12原ノ町駅〜川俣高校前〜福島駅(福島交通)
飯舘村の水芭蕉よ再び
( ※注意 現在は原発事故により大部分が運行されていません。)
原ノ町駅 客は他に2人 飯舘村に入ります
原発事故を機会にその良さが全国に報道され有名になった飯舘(いいたて)村。しかし報道の前にバスで飯舘を訪れる 観光客はほとんどいませんでした。事故の影響で今は運行されていませんが、飯舘村を走るバスをご紹介しましょう。
原ノ町駅前を少し進むと駅前のバス停があり、国鉄特急色の福島交通のバスがやってきました。 市街地だけを利用する客が数人いましたが、しばらくすると客は一人だけ、車内は寂しくなりました。
飯舘村を走るバス 水境バス停 水芭蕉の群落も
バスはひたすら県道12号線を走り、浜通りと中通りを結びます。 市街地を抜けると、しだいに標高を増しカーブが続きます。小さな峠で飯舘村に入ると、まもなく高原のような のどかな光景が車窓に広がります。
かなり長距離を走りましたが、運賃表示機は800の数字が並んでいます。どこまで乗っても運賃が800円を超えない 特例を設けているそうです。運転手の方が「得なので終点まで乗っていくかい?」と言ってくれましたが、 景色もよいので、飯舘村最後のバス停である水境で降りることにしました。文字通り分水嶺です。
下車すると「水芭蕉群生地 平馬」の看板が。飯舘村内には多くの水芭蕉群生地があるようです。 バス停近くには水境妙見初発神社があり、その境内にも水芭蕉の姿がありました。周辺は高原の雰囲気、さながら尾瀬のよう。 「飯舘牛」の看板を見ながら、川俣町へと坂を下っていきました。
神社の水芭蕉 飯舘牛 坂を下る
川俣高校前 常泉寺
5kmほど歩くと、さきほどのバスの終点である川俣高校前に到着。川俣町内には常泉寺の山門など趣きのある建物も多く、 町内はまもなく桜が開花するとあって、祭りの準備作業がすすめられていました。
川俣役場前バス停 坂を下れば白い山 阿武隈川
続いて川俣町から福島駅に向かいます。途中UFOの里という変わったバス停も通過。 バスが坂を下ると、前の車窓にはまだ雪をかぶる安達太良の山々が。やがて 清流阿武隈川に沿って、福島市街へと滑り込むのでした。こちらの運賃もありがたい上限800円。 (現在はこの福島交通の路線は廃止され、JRバスが運行しています。)
現在は飯舘村も川俣町も大変な状況ですが、またあの水芭蕉を拝める日を心待ちにしています。
原ノ町駅7:06−【福島交通800円】→8:00水境・・・(徒歩5km)・・・ 川俣町役場前10:07−【福島交通800円】→10:47頃 福島駅  2006年4月の情報(2011年5月現在は運行されていません)


11倶知安〜京極〜喜茂別〜留寿都〜ニセコ(道南バス)
ぐるり羊蹄山

北海道南西部にある羊蹄山(ようていざん)、蝦夷富士とも呼ばれる美しい成層火山です。この山のまわりをバスで一周してみましょう。
まだ夜も開けきらぬ倶知安駅前。喜茂別行き始発の発車時刻は5:55の予定ですが、運転手は6:00を過ぎて来ました。客は一人、いつもは 無人運行なのでしょう。倶知安中心部の広い通りを抜けてゆきます。京極町に入ればまもなく日の出です。右手には朝日に輝く 羊蹄山が拝めます。 京極農協前バス停で降りて、ふきだし公園に羊蹄山の湧き水を飲みに行きましょう。誰もいない朝の公園は幻想的、水も冷たくまろやか です。
倶知安駅前始発便 京極から見る羊蹄山 ふきだし公園
羊蹄山を見渡す京極バスターミナル(京極中央バス停)から再びバスに乗り、喜茂別に向かいます。 このバス路線に沿って、以前は国鉄胆振線が走っていました。川上温泉、留産(るさん)と、寂しい集落を過ぎると、 しばらく車窓から羊蹄山が消えます。まもなく喜茂別に到着。喜茂別の待合所は、お年寄りから学生までが 一堂に会しにぎやか、さながら地元の集会所のようでした。
京極バスターミナル 川上温泉付近で喜茂別町に入る 喜茂別バス停
ここから1日1本しかない留寿都行きの路線バスに乗ります。 (※喜茂別と留寿都の間はこのほかに札幌発の長距離バスがあります。) 留寿都(るすつ)村に入ると、寂しい車窓から一変、巨大な遊園地の姿が。ルスツリゾートです。ここで一人の客が下車、 バスは貸切状態となります。 次のニセコ方面のバスまで時間があるので、留寿都北町で下車し少し歩くことにしました。右手には羊蹄山、そのふもとに 広大な畑。見慣れぬ草花も咲き乱れています。ゆるやかな峠を越えると、真狩(まっかり)村に入ります。あまりに気持ち よかったので、結果的に真狩まで7kmジョギングしてしまいました。この周辺はヒグマがほとんど出没しないので安心です。
留寿都村に入る 右手には畑と羊蹄山 光バス停
ニセコ駅を見下ろす
真狩からニセコへ向かうと、羊蹄山の手前に家並みが目立ち始めます。ニセコ本通で下車、周囲は華やかでおしゃれな店も。 すっかり観光地の様相です。わずか4時間ながら密度の高い羊蹄山一周のバス旅でした。
なお、ニセコ本通りバス停からニセコ駅までは急な坂を下ります。駅前には温泉もありますので、ジョギングの後の汗を 流すのに最適です。

倶知安駅5:55−【道南バス420円】→6:20京極農協・・・(徒歩)・・・ 京極中央7:35−【道南バス400円】→7:55喜茂別8:02−【道南バス480円】→8:15頃 留寿都北町・・・(徒歩)・・・真狩9:37−【道南バス400円】→9:52ニセコ本通
  2006年10月の情報


10渡嘉敷港〜アハレンビーチ(とかしき観光バス)
南の島の青い車窓

話をがらっと変え、常夏の島のバスの話を。
久米島や伊江島など沖縄のいくつかの離島には小さなバス路線があります。今回はその中で那覇からフェリーで1時間あまりの 渡嘉敷(とかしき)島のバスをご紹介。地元のとかしき観光バスが渡嘉敷港とアハレンビーチを結ぶ1路線を運行しています。 (運賃は400円均一 通常1日3往復、夏は4往復)
フェリーけらま とかしき観光バス 島の中心部は狭い道
1年中運行している路線バスですが、特に夏はフェリーが港に着くと、ビーチに向かう人々がそのままバスに 乗り込み、ほぼ満員になります。真紅のハイビスカスの咲き乱れる村の中心通りは大変狭く、白い壁と低い屋根が 手に取るように間近に見えます。バス停が少ないので車内放送もなく、運転手が「まもなく○○です」と声を張り上げます。 集落を抜けると島の尾根伝いに坂をのぼります。頂上部からは右手車窓に座間味島、阿嘉島を見渡し、眼下の珊瑚礁の とかしくビーチを囲んでいます。エメラルドグリーンの絶景に車内からは感嘆の声が漏れ聞こえます。やがてバスは 下り始め、あっという間に終点阿波連(アハレン)ビーチに到着です。
とかしくビーチを見下ろす 阿波連の町並み 終点に到着
バスを降りて少し進めば阿波連ビーチの珊瑚礁の海が広がります。帰りのバスの時間に気をつけて泳ぎましょう。
また渡嘉敷は激戦の地、悲劇の舞台です。港近くに資料館もあります。ご訪問のときは島のもう一つの表情もぜひ ご覧ください。
海はすぐそこ アハレンビーチ1 アハレンビーチ2

渡嘉敷港11:30−【とかしき観光バス400円】→阿波連ビーチ13:00−【とかしき観光バス400円】→渡嘉敷村役場前
  2009年7月の情報


9津南〜小赤沢(秋山郷)(南越後観光バス)
豪雪の秘境をゆく路線バス

日本にこんなバス路線があったのか。秘境秋山郷へ向かうバスは、想像をはるかに超えたものでした。
十日町駅から津南行きのバスに乗り、津南町役場前で下車、ここで秋山郷へ行く和山温泉行きに乗り換えます。 (津南町役場は飯山線津南駅からは約2km、徒歩も可能だが足元悪し) バスに乗り込むと、当たり前のように 客はいません。ただこのバス、車内をよく見ると少し変わっています。前方に一つしか出入口がないので、 2人掛けの青い座席が整然と後方まで並んでいます。床は古い校舎を思わせる木製。運賃表も電光式でなく、 直角に開いた本のページが次々に上から落ちてくる古い形式。私の座席の足元にはチェーン。 豪雪の秘境に向かう車内は風情たっぷりです。
津南町役場前 古い車両 非電光運賃表示機
大割野交差点を左折し、基本的には国道405号線をひたすら登りますが、まず少しそれて、 積雪が1mを軽く超す中心集落をくぐり抜けてゆきます。中津小学校前でしばらく停車。まもなく前方から 山を下ってきたバスがやってきました。運転手が窓を開けて秋山郷の道路状況を聞くと、 「かなりひどい、気をつけて行けよ」との回答。運転手は気合を入れてバスを出発させました。
津南の中心街 対向バスとすれ違い 除雪車活躍中
豪雪に加え、道は細く秋山郷で行き止まりなので、対向車はほとんどありません。その代わり作業中の 多くの除雪車とすれ違います。雪はさらに深くなり前面の車窓は白一色。視界が悪いのに急なカーブや坂も多く、 運転手の技術に感心します。 しばらくは意外なほど集落が続いていましたが、突然ぱったりと家並みが途絶え、山と谷だけの寂しい車窓になりました。 秘境の始まりです。
坂道は川 大赤沢 長野県に入る
見玉、逆巻温泉、清水川原、上結東・・・ 白いバス停をバスは静かに通過してゆきます。 それら小さな集落でちらほら見える木造の大きく立派な家。しかし人影は全くありません。 みな家の中で暖炉にあたっているのでしょうか。何を語り合っているのでしょうか。
そしてなぜか急に路面の雪が消えます。 よく見ると、細い坂道が急流の川になっているではありませんか。私の不安をよそに、バスは数分でこの長い川の坂を登りきりました。 とても人間の進める道ではありません。昔の人は冬はどのように往来していたのでしょう。津南から約1時間、 カーブの連続で、いつものようにバス酔いし始めました。しかし大赤沢を過ぎれば、まもなく長野県栄村に入り、 目的地小赤沢に到着。少し手前の小赤沢入口で下車しました。なおバスはこの先、終点の和山温泉まで行って、すぐ折り返します。
小赤沢は秋山郷で一番大きな集落ですが、冬は静まり返っています。小赤沢温泉も冬季休業。ただ一軒のたばこ屋が営業して おり、ここで温かいコーヒーとパンを買うことができました。少し歩くと全身が真っ白に、融雪の水で靴の中も びちゃびちゃになってしまいました。小赤沢入口バス停には立派な待合室があります。誰もいない静かな部屋で、外の白い世界を 見ながら飲むコーヒーは格別の味です。この地域は積雪が3m程度になることも多く、数年前は豪雪のため孤立したほど 厳しい環境。その分、他にない豊かな自然。次回は避暑や紅葉狩りに訪れてみたいものです。
小赤沢到着 小赤沢入口バス停 周辺の風景1
小赤沢には1時間弱の滞在、行きと同じバスが戻ってきました。帰路では奇跡的に晴れ間もあり素晴らしい車窓でしたが、 すっかりバス酔いした私にそれを堪能する余裕はありませんでした。
津南と小赤沢の間は片道600円。同額のどんな遊園地の乗り物より魅力的・・・と、誰も乗らないバスを見て残念に思う のでした。
周辺の風景2 復路では青空も

津南役場前11:24−【南越後観光バス600円】→12:20小赤沢入口13:13−【南越後観光バス600円】→14:13津南病院
  2011年1月の情報


8館林〜赤岩渡船〜熊谷(館林・熊谷市営バス)
バスと渡船の連携(※以前特集で一部をご紹介した内容です。)

今回は群馬県館林駅から利根川を越えて埼玉県の熊谷を目指す変わったルートをご紹介します。 館林から西へ向かう千代田町方面へのバスは3経路ありますが、 この朝の時間帯はこれらが駅前に集結。その中でも三林経由の赤岩渡船行きに乗車します。
休日とあって車内は閑散。館林市街を抜けると、バスは緑鮮やかな田園風景に囲まれます。 千代田町に入り役場など町中心を巡回すると、まもなく終点赤岩渡船バス停です。 まさに利根川の河川敷にあります。
館林駅前 赤岩渡船バス停 赤岩渡船の被
ここから利根川の対岸に渡るには、千代田町が運営する赤岩渡船に乗る必要があります。 バス停近くの建物にいる方に声をかければ、ありがたいことに一人でも対応してくれます。 しかも県道の一部として運航しているので無料。小さな船ですが船酔いする方も心配無用です。 (あくまでも対岸に渡るための生活路線です。遊覧船ではありません。)
この船に乗ります 川幅も広い利根川 操舵室が間近に
乗船時間は5分足らず、川の流れに逆らうように船首を上流に向け奮闘します。県境をあっという間に 越え、埼玉県に上陸です。お礼を言うと、まもなく引き返していきました。 渡船の船頭さんは群馬県側に常駐していますが、こちら埼玉県側には青い小さな小屋と黄色い旗があります。 この黄色い旗を高く揚げることで、群馬県側の船頭さんに渡る意思を伝えます。電話番号も併記してあるので 安心。昼間のみ運航です。 小屋の張り紙にはさらに詳しくこう書いてあります。 (張り紙内容詳細

群馬県側と違ってこちらには小さなグラウンドがありにぎやか。 近くにはグライダー施設もあり、上空には飛行物体が行き交います。 この旗のすぐ隣に、葛和田(くずわだ)バス停があります。ここから熊谷駅へ国際十王バスが発車します。 便数も比較的多いので、一般の方はこれに乗車しましょう。
葛和田バス停の黄色い旗 バスが堤防にやってきた バスと旗
葛和田老人憩いの家バス停
しかし、時間に余裕があり少しでも安くという方には、ここから1kmあまりバス路線沿いに進んだ 葛和田老人憩いの家というバス停まで歩くことをおすすめします。憩いの家の目印は250kg爆弾。 不発弾でしょうか。そのそばでお年寄りがゲートボールをしていました。なんとも不思議な風景です。
真っ青な車体の熊谷市ゆうゆうバスがやってきました。さきの国際十王バスに遠慮して、大きく迂回して 運行するため少し時間がかかりますが、その分地域の隅々を見ることができます。こちらもしばらく田園風景が 広がりますが、やがて熊谷市街に入ると満席状態に。運賃はたったの100円、 50分ほどで熊谷駅南口に到着です。
250kg爆弾 田園風景 熊谷駅南口に到着
通常、館林と熊谷の間は鉄道で30分、680円。バスでは時間がかかりますが300円で行け、旅情たっぷり。 首都圏の方も休日にでも気軽にぶらり出かけてみてはいかがですか?
館林駅8:15−【館林市営バス200円】→8:47赤岩渡船−【赤岩渡船 無料】→ 葛和田・・・(徒歩1.2km)・・・ 葛和田老人憩いの家10:48−【熊谷市営バス100円】→11:39熊谷駅   2009年9月の情報


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